おやつ・間食の選び方|無理せず続けやすかった取り入れ方

おやつ・間食

はじめに

食事管理やダイエットを始めると、多くの方が最初に「おやつをやめよう」と考えるのではないでしょうか。

おやつや間食は「余計なカロリー」として真っ先に削られがちな存在です。確かに、何も考えずに菓子類を食べ続ければカロリーの過剰摂取につながることは事実です。しかし、間食を完全にゼロにする食事管理は、想像以上に精神的な負担が大きく、長く続けることが難しいと私自身の経験から感じています。

間食を完全に禁止すると、食事と食事の間の空腹感が強くなりすぎて次の食事で食べすぎてしまったり、我慢を重ねた反動で大量のお菓子を一気に食べてしまったりすることがあります。こうした「制限と反動の繰り返し」は食事管理に対するモチベーションを下げるだけでなく、食べることに対する罪悪感を生みやすく、精神的にも健全とは言えません。

私が食事管理を続ける中で意識していたのは、間食を「やめる」のではなく「選ぶ」ということでした。何を食べるか、どのくらい食べるか、どんな場面で食べるか。この3つを意識するだけで、おやつを楽しみながら食事管理を続けることは十分に可能です。

この記事では、間食が食事管理において果たす役割を整理した上で、私が実際に取り入れていたおやつの種類と選び方、量の調整方法、そして甘いものとの付き合い方について詳しく紹介していきます。


間食を「完全にやめない」方がいい理由

間食を食事管理に組み込むことには、栄養面でも精神面でもいくつかの合理的な理由があります。

血糖値の安定と空腹感のコントロール

食事と食事の間が長時間空くと、血糖値が大きく低下し、強い空腹感や集中力の低下、イライラ感が生じることがあります。

例えば昼食を12時に食べて夕食が20時になる場合、8時間も食事の間隔が空きます。この間に血糖値が下がりすぎると、夕食時に血糖値を急速に回復させようとして早食いや大食いにつながりやすくなります。急激に血糖値が上がれば、それを下げるためにインスリンが大量に分泌され、その後の血糖値の急降下が再び強い空腹感を引き起こすという悪循環に陥ることがあります。

適度な間食を挟むことで血糖値の急激な変動を防ぎ、次の食事での過食を抑えやすくなります。15時頃に少量のおやつを食べておくだけで、夕食時の空腹感が穏やかになり、落ち着いて食事をとれるようになるという実感がありました。

精神的な安定と食事管理の継続性

食事管理においてもっとも重要なのは「続けられること」です。

どんなに理論的に正しい食事管理でも、精神的なストレスが限界を超えれば続けることはできません。おやつが好きな人にとって、間食を完全に禁止することは大きなストレス要因になります。「あれも食べてはいけない」「これも我慢しなければならない」という制限の意識が積み重なると、食事管理そのものが苦痛になり、ある日突然「もう嫌だ」と全てを投げ出してしまうリスクがあります。

適度に間食を取り入れることは、食事管理の「ガス抜き」としての役割を果たします。一日の中に「おやつの時間」という楽しみがあるだけで、食事管理全体のストレスが軽減され、結果的に長期間にわたって食事管理を続けやすくなります。短期間の完璧な食事管理よりも、多少の間食を含みながらも長期間続けられる食事管理の方が、最終的な成果は大きくなるのが現実です。

栄養補給としての役割

間食は単に「お菓子を食べる時間」ではなく、三食で摂りきれなかった栄養素を補う機会として活用することもできます。

例えば、ナッツ類からは良質な脂質やミネラルを補給でき、ヨーグルトやチーズからはたんぱく質やカルシウムを摂ることができます。干し芋やバナナなどの自然食品を間食に選べば、食物繊維やビタミンの補給にもなります。

間食の食品選びを工夫することで、「おやつを食べた」という満足感を得ながら、同時に体に必要な栄養素も摂れるという一石二鳥の効果が期待できます。間食を「無駄なカロリー」ではなく「栄養を補うチャンス」として捉え直すことで、間食に対する罪悪感も薄れていきました。


よく食べていたおやつ|ナッツ類と小魚チップス

日常的に間食として取り入れていたのは、素焼きミックスナッツ、素焼きアーモンド、小魚チップスです。これらは栄養面でのメリットがありながら、手軽に取り入れやすい食品でした。

素焼きミックスナッツ

ナッツ類は食事管理中の間食として非常に優れた食品です。

ミックスナッツに含まれることが多いアーモンド、くるみ、カシューナッツ、マカダミアナッツなどは、いずれも良質な脂質、たんぱく質、食物繊維、ビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。

ナッツ類の脂質は不飽和脂肪酸が中心です。特にくるみにはα-リノレン酸(オメガ3系脂肪酸)が豊富に含まれており、アーモンドにはオレイン酸(オメガ9系脂肪酸)が多く含まれています。これらの不飽和脂肪酸は、血中コレステロール値の改善や炎症の抑制に寄与するとされており、体に必要な「良い脂質」として知られています。

また、ナッツ類のGI値は15〜30程度と非常に低く、食後の血糖値をほとんど上昇させません。間食としてナッツを食べても血糖値の急上昇が起こりにくいため、その後の血糖値の急降下による空腹感も生じにくいのが特徴です。

「素焼き」を選んでいた理由は、余計な添加物やカロリーの上乗せを避けるためです。市販のナッツにはバター焼き、塩味、ハニーロースト、チョコレートコーティングなど様々なフレーバーのものがありますが、これらは油脂や砂糖、塩分が追加されており、ナッツ本来の栄養メリットが薄れてしまいます。素焼きタイプであれば原材料はナッツそのもののみで、添加されたカロリーや塩分を気にする必要がありません。

ミックスナッツは複数の種類のナッツが入っているため、一度に様々な栄養素を摂れるという利点があります。アーモンドからビタミンEとマグネシウム、くるみからオメガ3系脂肪酸、カシューナッツから鉄分と亜鉛といったように、それぞれのナッツが持つ栄養素を幅広く摂取できます。

素焼きアーモンド

ミックスナッツとは別に、アーモンド単体でも間食に取り入れていました。

アーモンドは100gあたりビタミンEが約30.3mg含まれており、これは成人の一日の推奨摂取量(男性6.5mg、女性6.0mg)を大幅に上回る量です。もちろん100gを一度に食べるわけではありませんが、20〜25粒(約25g前後)でも約7.6mgのビタミンEが摂れ、一日の推奨量をほぼカバーできる計算になります。ビタミンEは強い抗酸化作用を持つ脂溶性ビタミンで、細胞膜を酸化ストレスから保護する働きがあるとされています。

アーモンドには食物繊維も豊富で、100gあたり約10.1g含まれています。ナッツ類の中でもトップクラスの食物繊維量です。25gのアーモンドを食べるだけで約2.5gの食物繊維が摂れます。これは一日の食物繊維摂取目標量(成人男性21g以上、成人女性18g以上)の約10〜14%に相当し、間食から食物繊維を補えるのはありがたいことです。

アーモンドは一粒一粒をよく噛んで食べる必要があるため、咀嚼回数が自然に増えます。噛むことで満腹中枢が刺激され、少量でも「しっかり食べた」という感覚が得られやすいのが特徴です。

小魚チップス

小魚チップスは小さなイワシやアジなどを薄くスライスしてチップス状にした食品で、コンビニやスーパーのおつまみコーナーで手軽に購入できます。

小魚チップスの最大のメリットはカルシウムの豊富さです。小魚は骨ごと食べるため、カルシウムの摂取量が格段に多くなります。食事管理中は食事量の調整に伴ってカルシウムの摂取量が不足しがちですが、間食として小魚チップスを取り入れることで手軽にカルシウムを補うことができます。

また、小魚にはたんぱく質も含まれているため、間食でたんぱく質を少量でも上乗せできるという利点があります。パリパリとした食感で噛みごたえがあり、少量でも食べた満足感が得られやすいのも間食向きの特性です。

商品によっては味付けが濃いものや、揚げ油で脂質が高めのものもあるため、できるだけシンプルな味付けのものを選ぶようにしていました。原材料表示を確認し、小魚と食塩程度のシンプルな原材料のものが理想的です。

ナッツ類の食べすぎに注意

ナッツ類は栄養価が高い反面、カロリーも高い食品です。

アーモンドは100gあたり約608kcal、くるみは100gあたり約713kcal、マカダミアナッツは100gあたり約751kcalです。これは白米ご飯100g(約156kcal)の約4〜5倍に相当するカロリー密度であり、「体に良いから」と無制限に食べていればカロリーオーバーになります。

ナッツは一粒が小さいため食べ始めると止まりにくく、気がつけば50g、100gと食べてしまうことがあります。100gのミックスナッツを食べた場合、カロリーは約600〜700kcalに達し、これは一食分の食事に匹敵する量です。

食べすぎを防ぐために私が実践していたのは、「小袋タイプを購入する」か「大袋から一回分を取り分けてから食べる」という方法です。スーパーやコンビニでは一袋25〜30g程度の小分けパックが販売されており、一袋あたりのカロリーは150〜200kcal程度に収まります。大袋の方がグラムあたりの単価は安いのですが、袋から直接食べると量のコントロールが極端に難しくなるため、小袋タイプを選ぶか、あらかじめ小皿やジッパー付き袋に一回分を取り分けてから食べることを習慣にしていました。

一回の間食で食べるナッツの量は20〜25g(アーモンドなら約20〜25粒程度)を目安にしていました。この量であればカロリーは120〜155kcal程度に収まり、間食としての満足感も十分に得られます。


甘いものとの付き合い方|和菓子を選ぶ理由

食事管理中に甘いものが食べたくなることは自然なことです。

甘いものを完全に排除しようとする方もいますが、甘みへの欲求は人間にとってごく自然な生理現象であり、無理に抑え込めば抑え込むほど、反動で大量の甘いものを食べてしまうリスクが高まります。大切なのは「甘いものを食べない」ことではなく「どんな甘いものを、どのくらい食べるか」を選ぶことです。

私が甘いものを食べたいときに洋菓子ではなく和菓子を選ぶことが多かったのは、主に脂質の違いが理由です。

和菓子と洋菓子の脂質の差

洋菓子の多くはバター、生クリーム、チーズ、卵黄など動物性脂肪を多く使用して作られており、脂質が非常に高い傾向があります。

例えば、ショートケーキ一切れ(約120g)のカロリーは約340kcal、脂質は約20g前後です。チョコレートケーキは同量で約370kcal、脂質は約22g前後になります。シュークリーム1個(約90g)でもカロリーは約200〜250kcal、脂質は約12〜15gです。チーズケーキ一切れ(約100g)はカロリー約310kcal、脂質は約22g前後と、脂質がカロリーの大きな割合を占めています。

クッキーやフィナンシェ、マドレーヌなどの焼き菓子もバターを大量に使用しており、小さなサイズでも脂質は5〜10g程度含まれていることが多いです。ポテトチップスやチョコレートなどのスナック菓子も脂質が30〜40%を占めるものが多く、食事管理中のカロリー計画を大きく狂わせる要因になります。

一方、和菓子の多くは原材料が小豆、砂糖、米粉、もち粉、小麦粉などの植物性食品が中心で、バターや生クリームをほとんど使いません。そのため、同じ甘さの満足感を得られるお菓子の中で比較すると、和菓子は脂質が格段に低いのが特徴です。

大福一個(約80g)のカロリーは約190kcal、脂質は約0.5g前後です。栗まんじゅう一個(約50g)はカロリー約130kcal、脂質は約1g前後、最中一個(約30〜40g)はカロリー約100〜120kcal、脂質は約0.3〜0.5g前後です。カステラ一切れ(約50g)はカロリー約155kcal、脂質は約2.5g前後で、卵を使用している分、和菓子の中ではやや脂質が高いものの、洋菓子と比べれば圧倒的に低い水準です。

この脂質の差が、食事管理中に和菓子を選ぶ最大の理由でした。食事管理では一日の脂質摂取量の目安を設定していることが多く、間食で脂質を大量に摂ってしまうと、メインの食事で摂れる脂質の余裕がなくなってしまいます。和菓子であれば脂質の上乗せがほとんどないため、間食を食べても食事全体の脂質バランスを崩しにくいのです。

よく食べていた和菓子

具体的によく食べていた和菓子について、それぞれの特徴を紹介します。

栗まんじゅうは和菓子の中でも比較的コンパクトなサイズのものが多く、一個あたりのカロリーが100〜140kcal程度に収まりやすいおやつです。栗あんのほっくりとした甘みが特徴で、少量でも「甘いものを食べた」という満足感が得られやすいと感じていました。スーパーの和菓子コーナーに並んでいる個包装のタイプは一個ずつ食べる量を管理しやすく、間食のコントロールに適しています。

最中は薄い皮であんこを挟んだシンプルな和菓子で、脂質が非常に低いのが特徴です。皮のパリッとした食感とあんこの甘みの組み合わせは満足感が高く、一個あたりのカロリーは大きさによりますが100〜120kcal程度のものが多いです。個包装タイプで小ぶりなものを選ぶと量の調整がしやすくなります。

酒蒸しまんじゅうは酒粕を使った生地であんこを包んだまんじゅうで、ふわっとした食感が特徴です。脂質がほぼゼロに近く、一個あたりのカロリーも80〜110kcal程度と和菓子の中でも低い部類に入ります。酒粕のほのかな香りが上品で、甘すぎないため間食にちょうど良いバランスでした。

大福はもちの食感とあんこの甘みが楽しめる和菓子で、一個あたりの満足感が非常に高いおやつです。もちをしっかり噛んで食べるため食べるスピードが自然とゆっくりになり、一個で十分な満足感が得られます。一個あたりのカロリーは約190kcal前後で、サイズが大きめのものは200kcalを超えることもありますが、脂質は0.5g前後と極めて低いため、カロリーの内訳としてはほぼ炭水化物(糖質)です。食事管理中は脂質の摂取量を計算しやすいことも重要で、脂質がほぼゼロの和菓子は計算をシンプルにしてくれます。

カステラは卵と砂糖と小麦粉を主原料とした焼き菓子で、しっとりとした食感と優しい甘さが特徴です。和菓子の中では卵を使う分だけ脂質がやや高め(一切れあたり約2〜3g)ですが、洋菓子と比べれば十分に低い水準です。カステラは切り分けるサイズで量の調整がしやすく、薄めに切ることでカロリーを抑えながら甘みを楽しむことができました。

和菓子を選ぶ際の注意点

和菓子であれば何でも食事管理向きかというと、そうとは限りません。

あんドーナツや揚げまんじゅうなどの揚げ系の和菓子は脂質が高く、一個あたりの脂質が10g前後になることもあります。また、練り切りや上生菓子は一見ヘルシーに見えますが、砂糖をたっぷり使った白あんが主体のため、小さなサイズでもカロリーは100〜150kcal程度あります。

和菓子の「脂質が低い」というメリットはあくまで一般的な傾向であり、個別の商品によっては例外もあります。購入時に栄養成分表示を確認する習慣をつけておくと安心です。


サイズと量の工夫

和菓子に限らず、間食の量をコントロールすることは食事管理において非常に重要です。どんなに脂質が低い和菓子でも、一度に3個、4個と食べてしまえばカロリーの過剰摂取になります。

ミニサイズを選ぶ

量のコントロールで最も簡単な方法は、最初からミニサイズのものを選ぶことです。

スーパーの和菓子コーナーには、通常サイズの半分程度の大きさで作られたミニまんじゅう、ミニ大福、ひとくちカステラなどが販売されています。ミニサイズの和菓子は一個あたりのカロリーが50〜80kcal程度のものが多く、一個食べても罪悪感なく楽しめます。「もう少し食べたい」と感じたらもう一個追加するという判断もしやすく、自分の満足感に合わせて細かく量を調整できるのがミニサイズの利点です。

ミニサイズの詰め合わせを活用する

私がよく利用していたのは、ミニサイズの和菓子が何種類か入った詰め合わせパックです。

一袋にミニまんじゅう、ミニ最中、ミニ大福など複数の種類が入っているタイプの商品で、一個ずつ個包装になっているものが特に便利でした。複数の種類が入っていると、その日の気分に合わせて選ぶ楽しさがあり、「今日はまんじゅうにしよう」「今日は大福にしよう」と選ぶ過程そのものが間食の満足感を高めてくれます。

また、個包装になっていることで「一個ずつ食べる」という区切りが自然に生まれ、ダラダラと食べ続けてしまうのを防ぎやすくなります。袋を開けるというひと手間が、食べるかどうかを考える一瞬の「間」を作ってくれるのです。

一回の間食のカロリー目安

間食のカロリーについて明確なルールを設けていたわけではありませんが、おおよその目安として一回の間食で100〜200kcal程度に収まるように意識していました。

厚生労働省と農林水産省が策定した「食事バランスガイド」では、菓子・嗜好飲料の目安量として一日あたり200kcal程度が示されています。この範囲内であれば、三食の食事バランスを大きく崩さずに間食を楽しむことができるという考え方です。

200kcalの目安で考えると、ミニまんじゅうなら2〜3個、大福なら1個、素焼きアーモンドなら約25粒(25g前後)、カステラなら薄切り一切れ程度になります。この量を頭に入れておくだけで、間食時に「このくらいにしておこう」という判断がしやすくなりました。


さっぱりしたものを選びたいとき

食事管理中は常に甘いお菓子が食べたいわけではなく、口の中をさっぱりさせたいときや、暑い季節に冷たいものが欲しくなるときもあります。そんなときに取り入れていたのが、ゼロカロリーゼリーと氷菓タイプのアイスでした。

ゼロカロリーゼリー

ゼロカロリーゼリーは食事管理中の間食として非常に使い勝手のよい食品です。

文字通りカロリーがほぼゼロ(栄養表示基準では100gあたり5kcal未満であれば「0kcal」と表示可能)であり、食べてもカロリー計算にほとんど影響しません。フルーツ味、ヨーグルト味、コーヒー味など様々なフレーバーが販売されており、味の選択肢が豊富な点も飽きにくさにつながっています。

ゼリーの「食べた」という食感と満足感がありながらカロリーがほぼゼロであるため、食事管理中の「何か口にしたい」という欲求を罪悪感なく満たすことができます。特に食後のデザートとして取り入れると、食事の締めくくりとしての満足感が得られ、食後に追加で何か食べたくなる衝動を抑えやすくなりました。

また、ゼロカロリーゼリーには水分が多く含まれているため、水分補給の補助としての役割も期待できます。食事管理中は水分摂取が不足しがちな方もいるため、間食と水分補給を兼ねられるのは実用的なメリットです。

注意点としては、ゼロカロリーゼリーに使われている甘味料(エリスリトール、アスパルテーム、スクラロースなど)は人工甘味料が中心であり、人工甘味料の長期的な摂取の影響については現在も研究が進められている段階です。気になる方は摂取頻度を意識しつつ、あくまで間食のひとつの選択肢として取り入れるのがよいと思います。私は毎日大量に食べるのではなく、「今日はカロリーに余裕がないけど何か食べたい」というときに限って活用するようにしていました。

氷菓タイプのアイス

アイスクリームは食事管理中に避けがちな食品ですが、「氷菓」に分類されるタイプのアイスであれば脂質がほとんど含まれておらず、間食として取り入れやすいと感じていました。

アイスには種類によって分類があり、乳固形分や乳脂肪分の含有量によって「アイスクリーム」「アイスミルク」「ラクトアイス」「氷菓」に分かれます。アイスクリームは乳脂肪分が最も多く(8.0%以上)、濃厚な味わいの反面、脂質とカロリーが高くなります。一方、氷菓は乳固形分がほとんど含まれないか、含まれていても少量のタイプで、果汁や砂糖を凍らせたものが中心です。

ガリガリ君は代表的な氷菓のひとつで、ソーダ味一本(約105ml)あたりのカロリーは約64kcal、脂質は約0gです。アイスでありながら脂質がゼロというのは驚くべき数値で、一般的なバニラアイスクリーム(一個あたりカロリー約200〜270kcal、脂質約10〜15g)と比べると、カロリーは約3分の1から4分の1、脂質はゼロという圧倒的な差があります。

あずきバーも氷菓に分類されるアイスで、一本(約65ml)あたりのカロリーは約98kcal、脂質は約0.1gです。あずきの自然な甘みと食感が楽しめ、和菓子が好きな方には特に満足感の高い選択肢です。あずきには食物繊維やポリフェノールも含まれており、アイスを食べながらこれらの栄養素を少量ながら摂取できるという意味でも優れた商品です。

氷菓タイプのアイスは噛みながら食べることが多いため食べるスピードがゆっくりになり、一本で意外と長い時間楽しめます。暑い季節に限らず、食後のデザートとして取り入れることで食事の満足度を高めることができました。

避けていたアイスの種類

氷菓とは対照的に、食事管理中にできるだけ控えるようにしていたのは、乳脂肪分の高いアイスクリーム(アイスクリーム分類のもの)です。

高級バニラアイスクリーム(ハーゲンダッツのミニカップなど)は一個あたりのカロリーが約230〜300kcal、脂質は約15〜20gに達します。これは間食としては非常に高カロリー・高脂質であり、一個食べるだけで一日の脂質目安のかなりの割合を占めてしまいます。

アイスを食べたいときに「どの種類のアイスを選ぶか」で脂質とカロリーに大きな差が出るため、パッケージの「種類別」表示を確認して「氷菓」を選ぶ習慣をつけておくと、食事管理中でもアイスを楽しめる幅が広がります。


間食のタイミング

間食を食べるタイミングについても意識していたことがあります。

15時前後がちょうどいい

昼食と夕食の間にあたる15時前後は、間食を摂るタイミングとして合理的です。

昼食から3〜4時間が経過して血糖値が下がり始め、軽い空腹感を感じ始める頃にあたります。このタイミングで少量の間食を摂ることで血糖値の過度な低下を防ぎ、夕食時の過食を予防する効果が期待できます。

また、BMAL1(ビーマルワン)という体内時計に関わるたんぱく質の存在も、15時前後に間食を摂ることの合理性を支えています。BMAL1は脂肪の蓄積を促進する働きがあるとされ、その分泌量は時間帯によって変動します。一般的に14〜15時頃にBMAL1の分泌量が最も少なくなり、深夜2時頃に最も多くなるとされています。つまり、15時前後は一日の中で脂肪が蓄積されにくい時間帯と考えることができ、間食を摂るならこの時間帯が適していると言えます。

夜遅い時間の間食は避ける

逆に、22時以降の夜遅い時間帯の間食はできるだけ避けるようにしていました。

先述のBMAL1の分泌量が深夜にピークを迎えることに加え、夜遅い時間帯は活動量が低下しているため、摂取したカロリーがエネルギーとして消費されにくくなります。さらに、就寝前の間食は胃腸に負担をかけ、睡眠の質を低下させる可能性もあります。

「夜にお菓子を食べたくなる」という方は、夕食の内容や量が足りていない場合があります。夕食で適度な炭水化物を含むバランスの取れた食事を摂ることで、夜間の間食欲求を抑えやすくなると感じました。


「食べてはいけない」ではなく「何を選ぶか」

食事管理中の間食について、最も大切な考え方は「食べてはいけない」という禁止の発想ではなく「何を選ぶか」という選択の発想です。

ポテトチップス一袋(60g、約340kcal、脂質約22g)を毎日食べるのと、素焼きアーモンド25g(約152kcal、脂質約13g)を毎日食べるのとでは、一ヶ月で約5,640kcal、脂質では約270gの差が生まれます。ショートケーキ一切れ(約340kcal、脂質約20g)を週に3回食べるのと、大福一個(約190kcal、脂質約0.5g)を週に3回食べるのとでは、一ヶ月で約1,800kcal、脂質では約234gの差です。

一回ごとの差は小さく見えても、それが毎日、毎週積み重なると、一ヶ月、三ヶ月、半年という単位では大きな差になります。食事管理は短期間で結果を出す取り組みではなく、長期間の積み重ねで成果を出す取り組みです。だからこそ、間食ひとつとっても「少しだけ良い選択をする」ことの意味は非常に大きいのです。

完璧を目指す必要はありません。「いつもはアーモンドにしているけど、今日は友人にもらったケーキを食べよう」という日があっても全く問題ありません。大切なのは一回一回の完璧さではなく、全体として見たときに「良い選択が多い状態」を維持することです。


まとめ|間食は食事管理の敵ではなく味方になる

間食やおやつは、食事管理において「排除すべきもの」ではなく「工夫次第で味方にできるもの」です。

間食を完全にやめようとすると精神的なストレスが蓄積し、食事管理そのものが続きにくくなります。一方で、何も考えずにお菓子を食べ続ければカロリーの過剰摂取になり、食事管理の効果が薄れてしまいます。この二つの極端の間にある「種類を選び、量を決めて、適度に楽しむ」というバランスが、間食と上手に付き合うための鍵です。

ナッツ類や小魚チップスのように栄養面でのメリットがある食品を中心に据えつつ、甘いものが欲しいときは脂質の低い和菓子を選び、さっぱりしたものが食べたいときはゼロカロリーゼリーや氷菓タイプのアイスを活用する。こうした選択肢を自分の中に持っておくだけで、間食に対する罪悪感が減り、食事管理全体の満足度が上がります。

食事管理は我慢大会ではありません。楽しみを残しながら長く続けられる形を見つけることが、最終的に最も大きな成果につながると感じています。まずは、いつも食べているおやつの脂質とカロリーを一度確認してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。


コメント

タイトルとURLをコピーしました